本当に未経験からエンジニアになれた話。きっかけは、一つの資格だった

「今後のキャリア的に未経験からITエンジニアになってみたいなぁ」
そう思っても、何から手をつけていいか、正直さっぱりわからないと思います。IT業界って、なんか専門用語だらけで、知識ゼロだと「これは無理なんじゃ」って思ってしまうもの。
まさに私がそうでした。全然違う機械屋の仕事をしていて、業界が下火になりITの世界に飛び込もうと決めたとき、本当に途方に暮れたんです。そんな私が、エンジニアとしての一歩を踏み出せたのは、「基本情報技術者試験」という資格を取ったから。
今回は、この資格がどうして未経験者にマジでおすすめなのか、私の経験を交えながら語らせてください。
未経験でも「私、IT勉強してます!」って言える武器
IT業界を目指すとき、一番困るのが「実績がない」こと。プログラミングの経験もないし、仕事でやったこともない。そんな状況で、唯一自分の頑張りを形にできるのが資格でした。
基本情報技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格です。これに合格するってことは、単に知識があるだけじゃなくて、「ITの基礎をちゃんと学んで、国が認めるレベルに達しました」ってことを、誰が見てもわかるように証明できます。
面接のときも、「ITに興味あります!」って口で言うより、資格という目に見える「武器」があったことで、採用担当者も「この人、本気なんだな」って思ってくれたはず。実際に「基本情報技術者持ってるんだね。一から勉強したの?」と聞かれ、当時の勉強をした経験を伝えた時に「仕事をしながら資格を取れる人は少ない。すごいと思う。」と言われ、面接官の反応が非常によかった経験があります。本当に心強かったです。
ITの世界の「地図」を手に入れられる

ITの知識って、テクノロジー、マネジメント、ストラテジー…って、もういろんな分野に分かれていて、独学だと迷子になりがちです。
でも、この試験の勉強をすると、これらの幅広い分野をぜんぶ網羅できます。
- テクノロジ系:パソコンの仕組み、インターネット、セキュリティとか
- マネジメント系:プロジェクトの進め方とか
- ストラテジ系:会社の経営戦略とか
この勉強のおかげで、私はITという広大な世界の「地図」を手に入れることができました。それぞれの知識がどこに属してて、どうつながってるのかがわかるから、その後の学習もめっちゃスムーズになったと感じています。
専門用語が「外国語」じゃなくなる!
IT業界って、もう専門用語のオンパレードですよね。未経験者にとって、これらがもう外国語にしか聞こえなくて意味が分かりません。
でも、基本情報技術者試験の勉強をすることで、**「アルゴリズム」「サーバー」「セキュリティ」「クラウド」**みたいな、超基本の用語が理解できるようになります。これって、IT業界で働く上で、なくてはならない「共通言語」なんです。
面接や入社後のコミュニケーションでも、相手が言ってることの意味がわかるだけで、スムーズに会話ができるようになります。この資格がなかったら、最初は話についていくだけで大変だったと思います。
実際に体験した「共通言語」の力
私は、12年間機械系の工場で働いていました。そこでの専門用語は、IT業界とは全く違います。IT部門への出向が決まった時、周囲はIT系の学部出身者や、ずっとIT業界で働いている人ばかり。「自分だけ場違いなのでは…」と、正直、ものすごく不安でした。
でも、配属されてすぐ新入社員研修を受けたのですが、その内容がなんと基本情報技術者試験の内容に沿ったものだったんです。
周りの同期は「知ってる!」「楽勝!」という雰囲気でしたが、私は心の底から「勉強しておいてよかった…!」と思いました。試験の知識があったおかげで、研修内容がすんなり頭に入り、遅れをとることなくついていくことが出来ました。
さらに、実際に業務が始まってからも、この資格の価値を痛感しました。
会議で**「アジャイル開発」「コンテナ」「CI/CD」**といった言葉が飛び交う中、完全に理解できているわけではありませんが、「あ、これは基本情報で学んだあの概念のことだ」と、文脈を推測できるようになりました。
もし基本情報技術者試験の勉強をしていなかったら、ただただ「?」マークを浮かべるだけで、会話に参加することすらできなかったでしょう。
この資格は、単なる知識の証明ではありません。異業界から来た私にとって、IT業界で生き抜くための「共通言語」を身につけさせてくれた、命綱のような存在だったのです。
「役に立たない」ってホント?
「この資格、実務じゃ役に立たないよ」って言う人がいるのも事実です。でも、そう言う人って、大学とかですでにITの基礎を学んでる人が多いんじゃないかなって、私は思います。
もちろん、この資格を取っただけで、バリバリ仕事ができるようになるわけではありません。でも、この資格の本当の価値は、**「ITの知識ゼロの人が、基礎から体系的に学ぶための最高の道しるべ」**であることです。実践的なスキルを身につけるための、揺るぎない土台を築いてくれるんです。
もし今、ITエンジニアを目指したいけど、何から始めたらいいか悩んでいるなら、ぜひ「基本情報技術者試験」を調べてみてください。きっと、あなたのITキャリアの確実な第一歩になるはずです。
本情報技術者試験の詳細については、主催者である 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) の公式サイトをご覧ください。試験の概要、申し込み方法、出題範囲、過去問などが掲載されており、受験に向けた情報収集に役立ちます。
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)基本情報技術者試験 公式サイト
コメント