ITパスポート、実はキャリアチェンジの最強の味方だった話

経験談
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こんにちは、瑠璃坊主です!

僕は12年間、プラントという巨大な機械の世界で働いてきました。まさか自分がIT業界に飛び込むなんて、数年前は夢にも思っていませんでした。でも、未来を考えたとき「このままじゃマズい」と強く感じ、一念発起してITの世界に飛び込むことを決意しました。

右も左もわからないITの世界。最初はとにかく何か資格を取らなきゃ、と意気込んでいました。そして、IT系の資格としてまず耳にするであろう「基本情報技術者試験」に挑戦することに決めたんです。

憧れの基本情報技術者試験、でも現実は…

今思えば正直無謀だったかもしれません。なにせ、僕は「機械屋」です。ITの知識なんてほぼゼロ。テキストを読み進めても、聞いたこともない専門用語のオンパレード。

「C言語?」「Java?」「アルゴリズム?」

まるで呪文のようでした。テキストには「プログラミングの基礎」と書いてあるのに、基礎以前の問題。まるで英語の勉強を始めたばかりで、いきなりシェイクスピアを読まされているような気分でした。

それでもなんとか勉強を続けて、初めての試験に挑んだのですが…。結果は、残念ながら不合格。

知識がバラバラで、点が線にならない。そもそもITの全体像が全く見えていなかったんです。

そこで出会った「ITパスポート」という道

不合格のショックと、自分の知識不足を痛感した僕は、一度立ち止まることにしました。そして、先輩から「ITの基礎を学ぶなら、まずはITパスポートから始めてみたら?」というアドバイスをもらいました。

ITパスポート?名前は聞いたことがありましたが、基本情報技術者試験に比べると、なんだか「簡単そう」なイメージ。正直、最初は少し抵抗がありました。せっかくなら難しい試験に挑戦したい、と。

でも、背に腹は代えられません。僕は方向転換して、ITパスポートの勉強を始めることにしました。

ITパスポートが教えてくれた「ITの全体像」

ITパスポートのテキストを開いてみて、まず驚きました。

「あれ?これ、基本情報技術者試験でやったことある内容だ…!」

もちろん、内容は基本情報技術者試験よりもずっと平易で、未経験者でも理解しやすいように書かれています。

例えば、ネットワークの仕組み、データベースの基礎、セキュリティの考え方など、基本情報技術者試験では「専門用語」として流していた部分が、ITパスポートでは図やイラストを使って丁寧に説明されていました。

「ああ、TCP/IP{インターネットで通信を行うための約束事。データの送受信のルールを決めている}ってこういうことだったのか!」 「SaaS{Software as a Serviceの略。クラウド上で提供されるソフトウェアのこと}ってこういうサービスを指すんだな!」

バラバラだった知識が、どんどん繋がっていく感覚。まるで、バラバラの部品だったレゴブロックが、少しずつ形になっていくようでした。

ITパスポートの勉強を進めることで、僕はIT業界の全体像を俯瞰して見ることができるようになりました。テクノロジ系{パソコンやネットワークの技術、プログラミングなどの知識}、マネジメント系{プロジェクト管理やシステム開発の手法などの知識}、ストラテジ系{経営戦略や法務、システム企画などの知識}という3つの分野をバランスよく学ぶことで、自分が今どの部分を勉強しているのか、そしてそれがIT全体の中でどのような役割を担っているのかを理解できるようになりました。

ITパスポートは、IT業界に初めて足を踏み入れる人にとっての、最高の「羅針盤」だと感じました。

ITパスポートに合格したことで得た、自信とメリット

ITパスポートの勉強を終え、いざ試験へ。基本情報技術者試験の勉強をしていたこともあって、過去問を解いてみるとスラスラと解答できました。そして、結果は無事「合格」。

この合格が、僕に大きな自信を与えてくれました。

「やればできるんだ!」

ITパスポートを取得したことで、IT業界の専門用語に対する抵抗感がなくなりました。新しい知識を学ぶ際にも、以前よりもスムーズに頭に入ってくるようになりました。

そして、この自信を胸に、僕は再び基本情報技術者試験に挑戦。ITパスポートで基礎を固めていたおかげで、以前は難解に感じた専門用語もすんなり理解できるようになっていました。結果、見事合格!

もしあのとき、ITパスポートという道を選んでいなかったら、僕は今でもITの専門用語に苦戦し、自信を失っていたかもしれません。ITパスポートは、僕にとって単なる資格ではなく、IT業界への転生を成功させるための最強の武器になってくれたんです。

ITパスポートは「魔法の杖」ではない。でも…

「ITパスポートを持っているだけで、キャリアチェンジできるほど甘くはない」—その通りです。ITパスポートは、ITの基礎知識を証明するものであって、実践的なスキルを保証するものではありません。資格取得がゴールではないんです。

しかし、業界未経験者にとって、この資格は大きな意味を持ちます。それは、ITパスポートが「学習のロードマップ」になってくれるからです。膨大なIT知識の中から、まず何を学ぶべきか、そして各分野がどのように繋がっているのかを教えてくれます。

この資格は、転職活動において「最低限の努力」を示します。面接官に「この人は、IT業界で働くためのスタートラインに立とうと、自ら行動した」という意欲を伝えることができるのです。

ITパスポートは、キャリアチェンジを成功させる「魔法の杖」ではありません。しかし、次のステップである基本情報技術者試験や、その他の専門的な学習に進むための「最強の足掛かり」であることは間違いありません。

未経験からIT業界を目指す人へ

ITパスポートは、未経験からIT業界を目指す人にとって、まさに「ファーストステップ」にふさわしい資格です。

  • ITの全体像を把握できる
  • 専門用語に慣れることができる
  • ITへの抵抗感をなくし、自信がつく
  • 履歴書に書けるので、転職活動で有利になる
  • 次のステップ(基本情報技術者試験など)への良い足がかりになる

IT業界への転身を考えているけれど、何から始めたらいいか分からない、という方は、ぜひITパスポートの勉強から始めてみることを強くお勧めします!


最後に

ITパスポートの受験を検討されている方のために、公式情報を紹介しておきます。

  • ITパスポート試験の公式サイトhttps://www.jitec.ipa.go.jp/1_01siken/
  • IPA(独立行政法人情報処理推進機構): IPAは、日本のIT国家資格を運営している独立行政法人です。ITパスポート試験もIPAが実施しています。IT分野の調査研究や人材育成なども行っており、IT業界の発展に大きく貢献している機関です。

この情報が、皆さんのキャリアチェンジの助けになれば嬉しいです。

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