
ご安全に!瑠璃坊主です!
前回の記事では「クラウドって何?」というテーマで、クラウドの基本的な考え方をお伝えしました。
まだ読んでいない方はこちらからご覧になってください>>>【未経験向け】クラウドって何?IT業界初心者が知っておきたいクラウドの基本
今回は、Udemyの講義「初めてのクラウドの入門-ビジネスパーソンがクラウドコンピューティングの基本を学び、ビジネスへの活用方法を知る」で学んだ「SaaS」「PaaS」「IaaS」という3つのクラウドサービスの形態について、僕なりにまとめてみました。
SaaS/PaaS/IaaS、その違いとは?

クラウドと一言で言っても、実はいくつかの種類があります。それがSaaS(サース)、PaaS(パース)、IaaS(イアース)です。
それぞれどんなサービスなのか、まずは簡単に見てみましょう。
- SaaS (Software as a Service)
- できあがったソフトウェアをインターネット経由で利用するサービス
- PaaS (Platform as a Service)
- アプリを動かすための「土台」をインターネット経由で利用するサービス
- IaaS (Infrastructure as a Service)
- 仮想的なコンピューターやネットワークなどの「基盤」をインターネット経由で利用するサービス
これだけだと、まだピンとこない人も多いと思います。でも大丈夫!今回は、誰もが好きな「ピザ」に例えて、その違いをわかりやすく解説します!
ピザ🍕に例えて、3つの違いを考えてみよう!

ピザを食べる方法って、いくつかありますよね。
- レストランで食べる
- デリバリーで頼む
- 生地を買って家で作る
- 粉からこねて家で作る
この4つを、ITの世界で考えると…
- 【レストランで食べる】
- お店に行けば、焼きあがったピザが食べられる。皿もフォークも、何も準備する必要はない。
- これはSaaSです。利用者は完成されたサービスを使うだけ。GmailやGoogleカレンダー、Office 365なんかがこれにあたります。
- 【デリバリーで頼む】
- 生地や具材は準備されているけど、最後に家で焼いて食べる。窯や火の準備は必要ないです。
- これはPaaSです。アプリの実行に必要な「土台」は用意されているので、利用者は自分のアプリを開発して載せるだけでOK。Google App EngineやHerokuなどが有名だね。
- 【生地と具材を買って家で作る】
- ピザ生地や具材は準備されているけど、窯やオーブン、皿などは自分で用意する必要がある。
- これはIaaSです。「インフラ」と呼ばれる、仮想的なコンピューターやネットワークは使えるけど、その上で動かすOSやアプリは利用者が準備する必要がある。Amazon EC2やGoogle Compute Engineなどがこれにあたります。
- 【粉からこねて家で作る】
- 小麦粉や酵母からピザ生地を自分で作って、窯も自分で用意して焼く。すべて自分で準備し、管理する必要があります。
- これはオンプレミスです。すべてを自社で所有・管理するので、自由にカスタマイズできるけど、その分、費用や管理の手間がかかります。
結局どれを選べばいいの?
それぞれのサービスにはメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
SaaS | すぐに使える、開発や運用の手間がかからない、コストが安い | 自由度が低い、カスタマイズ性が低い |
PaaS | 開発に集中できる、運用の手間が少ない、コストを抑えられる | 自由度はIaaSより低い |
IaaS | 自由度が高い、カスタマイズがしやすい | OSやミドルウェアの運用が必要、SaaSやPaaSより手間がかかる |
オンプレミス | 究極の自由度、セキュリティ面の安心感 | すべてを自分で管理、コスト高、時間もかかる |
Google スプレッドシートにエクスポート
最近のトレンドとしては、「できるだけSaaSを選んで、開発・運用コストを抑える」のが主流になってきています。もしSaaSで要件が満たせない場合は、PaaS、IaaS…というように、自由度が低いものから高いものへ検討していくのが一般的なんです。
僕たちの目標はIT業界で活躍すること。こうしたサービスの全体像を理解しておくことが、今後のキャリアを考える上で、すごく大切になると考えています。
次回は、この続きで、クラウドサービスにおける重要な要素である「パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い」について解説していきます!
記事はこちら↓
【初心者向け】パブリッククラウドとプライベートクラウドの違いとは?
それでは次回まで皆さんご安全に!
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