【初心者向け】パブリッククラウドとプライベートクラウドの違いとは?

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こんにちは、瑠璃坊主です!

前回の記事では、クラウドサービスにおける「SaaS/PaaS/IaaSの違い」について解説しました。

前回の記事はこちらです↓

【IT初心者向け】SaaS/PaaS/IaaSの違いって何?例えで分かりやすく解説!

クラウド事業者と利用者の役割分担を理解することで、クラウドの仕組みがより深く分かってきたんじゃないかと思います。

今回は、Udemyの講義「初めてのクラウドの入門-ビジネスパーソンがクラウドコンピューティングの基本を学び、ビジネスへの活用方法を知る」で学んだ「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」という、クラウドサービスの2つの利用形態について解説していきます。

そもそもクラウドって何??という方にはこちらの記事がおすすめ↓

【未経験向け】クラウドって何?IT業界初心者が知っておきたいクラウドの基本


瑠璃坊主

1992年秋田に生まれる。工業高等専門学校の機械科卒業。20歳から長崎に移り住み製造業で仕事をするようになる。ここ数年、時代の変化もあり私の勤めている業界が下火になったのをきっかけに、IT業界にキャリアチェンジ。意な言語は特になし。

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パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い

「クラウド」と一口に言っても、実は大きく2つのタイプに分けることができます。

それが、パブリッククラウドプライベートクラウドです。

ざっくり言うと、「誰が使うか」という点で違いがあるんです。

パブリッククラウド(みんなで使おう)

これは、クラウド事業者が用意したシステムを、不特定多数の企業や個人が共有して利用する形態です。みんなで使う図書館のようなイメージが近いと思います。 僕たちが普段使っているAWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)なんかは、このパブリッククラウドに該当します。

プライベートクラウド(自分たちだけで使おう)

これは、自社専用に構築された、自社だけのクラウド環境です。自社で所有する専用の部屋やビルに、自分たちだけのIT設備を構築して運用するようなイメージです。 ハードウェアからすべて自社で用意することもあるし、外部のパートナーに構築を依頼する場合もありますよ。

それぞれのメリット・デメリット

それぞれのクラウドには、メリットとデメリットがあります。

メリットデメリット
パブリッククラウド・運用管理費が低い
・必要な時に必要な分だけ使える
・サービスをすぐに始められる
・やめられる
・クラウド事業者への依存度が高い
・自由度が限られる
プライベートクラウド・自由にカスタマイズできる
・高いセキュリティを保てる
・障害対応を自社で行える
・運用管理費が高い
・構築に時間とコストがかかる
・不要なリソースのコストも負担する

Google スプレッドシートにエクスポート

パブリッククラウドは、使った分だけ支払う従量課金制が一般的。ビジネスがうまくいかなかった場合、すぐに利用を停止すればコストをゼロにできるのは大きなメリットなんです。

一方で、プライベートクラウドは、最初から最大量のリソースを確保する必要があるので、たとえ使っていなくても費用がかかってしまいます。


どっちを選ぶ?「ハイブリッドクラウド」という選択肢

原則として、まずはパブリッククラウド(みんなで使おう)で要件を満たせないか検討するのが一般的です。大企業でもパブリッククラウドを積極的に活用していて、僕たちが知っているような大手サービスも多くがパブリッククラウドで運用されているんです。

例えば、大量の同時接続をさばく「AbemaTV」や、約9,000万会員のデータ分析基盤を持つ「NTTドコモ」も、パブリッククラウドであるAWSを利用しています。

しかし、パブリッククラウドだけでは満たせない特別な要件がある場合もあります。

  • セキュリティ要件が非常に厳しい場合(国家の安全保障に関わるシステムなど)
  • 事業規模が非常に大きく、パブリッククラウドより自社運用の方が安くなる場合(Apple社のように、巨額のコスト削減につながるケースもある)
  • 既存のオンプレミス環境をすぐに移行できない場合

こういったケースでは、「ハイブリッドクラウド」という方法がとられることがあります。

ハイブリッドクラウドとは、パブリッククラウドとプライベートクラウド(またはオンプレミス)を組み合わせて利用することなんだ。それぞれのいいところを組み合わせて、コストを抑えながらも、要件を満たすシステムを構築できるんです。

例えば、「普段はパブリッククラウドを使うけれど、機密性の高いデータだけはプライベートクラウドで管理する」といった使い方ができるんです。


まとめ

今回は、クラウドの利用形態である「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」について解説しました。

  • パブリッククラウド:不特定多数のユーザーが共有する、利用しやすいクラウド
  • プライベートクラウド:自社専用の、自由度が高いクラウド
  • ハイブリッドクラウド:両者を組み合わせた良いとこ取りのクラウド

次回は、「クラウドの安全性と信頼性」について記事をまとめていこうと思います。

これは、僕たちがITエンジニアとして働く上で、絶対に知っておくべき重要なテーマです。

次の記事はこちら↓

【知らないと怖い?】クラウドは安全?IT初心者が知っておきたいセキュリティと信頼性の話

それでは次回までご安全に!

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