【止まるんじゃねぇぞ】クラウドが誇る「可用性」って何?IT初心者必見の障害対策の話

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こんにちは、瑠璃坊主です!
「機械系の俺がIT業界に転生してみた件」、今回も読んでいただきありがとうございます。

こんにちは、瑠璃坊主です! 「機械系の俺がIT業界に転生してみた件」、今回も読んでいただきありがとうございます。

前回は、クラウドの大きなメリットの一つ、「柔軟性」についてお話しました。ITリソースを自由自在に増減できるクラウドの特性が、ビジネスにスピード感をもたらすことがお分かりいただけたかと思います。

前回の記事はこちら↓
【必見】クラウドは超柔軟!ビジネスのスピードを加速させる3つの理由

まとめ記事はこちら↓
【まとめ記事】クラウド導入のメリット4選!なぜIT業界で主流なのかを徹底解説

今回は、クラウドのもう一つの大きなメリットである「可用性(アベイラビリティ)」について、お話していきます。僕もUdemyの講義や書籍で学び、この考え方を深めることができました。

「可用性」という言葉は正直聞き慣れない方も多いと思います。ですが、僕たちが普段使っているあらゆるWebサービスやアプリは、この「可用性」を確保するために、ものすごい努力と工夫がなされています。

この記事を読み終える頃には、なぜ多くの企業がクラウドに移行するのか、その理由の一つがきっと腑に落ちるはずです。

瑠璃坊主

1992年秋田に生まれる。工業高等専門学校の機械科卒業。20歳から長崎に移り住み製造業で仕事をするようになる。ここ数年、時代の変化もあり私の勤めている業界が下火になったのをきっかけに、IT業界にキャリアチェンジ。意な言語は特になし。

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📉 「可用性」ってそもそも何?

可用性とは、ざっくり言うと「システムがどれだけ止まらずに稼働し続けられるか」という信頼性の指標です。専門用語では「アベイラビリティ」とも言います。

「サービスがいつでも、必要なときに使える状態にある」ことを示すものです。

僕たちの身近な例で考えてみましょう。 たとえば、あなたがオンラインショッピングをしようとしたときに、サイトがメンテナンス中だったり、サーバーが落ちていてアクセスできなかったりしたらどう感じますか?

「なんだ、使えないのか」とガッカリして、別のサイトに行ってしまうかもしれません。もしこれが、重要なビジネスのシステムだったら、多額の損失につながる可能性もあります。

このような事態を防ぐために、「可用性」を高めることが非常に重要になります。

銀河鉄道999を凌駕する!フォーナインとファイブナインって??

AWSなどのクラウドサービスは、この可用性について明確な目標値を定めています。例えば「99.99%」という数字を見たことがあるかもしれません。 これは、「フォーナイン」や「ファイブナイン」などと呼ばれ、システムの信頼性を表す指標の一つです。

では、この「99.99%」はどれくらいの時間、サービスが止まる可能性があることを意味するのでしょうか?

  • 1年間(365日)のうち、約52分間まで停止する可能性がある

さらに、「99.999%」(ファイブナイン)になると、1年間でわずか約5分間しか停止が許されません。

「100%じゃないの?」と思った人もいるかもしれません。 しかし、どんなに優れたシステムでも、障害のリスクをゼロにすることはできません。サーバーはいつか必ず停止するものです。僕がいた現場でもそれは同じで、どんなに頑丈な機械でもいつかは故障します。それと同じです。きちんとメンテナンスしていてもです。

だからこそ、ITの世界では「障害は起こるもの」という前提で、いかにサービスを止めないか、という対策を考えることが非常に重要になります。

☁️ なぜクラウドは高い可用性を持つのか?

では、なぜクラウドは高い可用性を持つのでしょうか。その理由は、個人や一企業では到底真似できない、莫大な投資と専門的なノウハウが詰め込まれているからです。

1. 災害に強いデータセンターと冗長化

大手クラウド事業者は、災害が起こりにくい場所に、複数の巨大なデータセンターを設置しています。

さらに、サービスを複数のデータセンターで動かす「冗長化」という仕組みが標準で用意されています。

冗長化とは、簡単に言うと「同じシステムや機器を複数用意しておくこと」です。 これによって、一つが壊れても、もう一つが動くのでサービスを継続させることができます。

例えば、東京のデータセンターにシステムを置いていたとします。もしそこで大規模な地震や停電が発生したら、サービスは止まってしまいます。 しかし、クラウドを使えば、東京だけでなく、大阪や福岡など、別の地域にある複数のデータセンターに同じシステムを置いておくことができます。 もし東京のデータセンターに障害が発生しても、自動的に大阪のデータセンターに切り替わってサービスが継続されるといったことが、クラウドでは簡単に実現できます。

オンプレミスの場合、これを自社でやろうとすると、複数のデータセンターを契約し、それぞれに同じシステムを構築する必要があり、非常に高額な費用と専門的な技術が必要になります。

2. バックアップの取得が簡単

万が一のデータの消失に備えて、バックアップは必須の対策です。 僕たちのスマートフォンでも、写真や連絡先を自動でバックアップしてくれる機能がありますよね。もしスマホが壊れても、新しいスマホにデータを復元できるのは、バックアップがあるからです。

ビジネスの世界でも同じです。サーバーのデータが消えてしまうことは、会社の存続に関わる大問題になりかねません。

クラウドでは、ウェブブラウザから数クリックするだけで、自動で定期的なバックアップを取得する設定ができます。これにより、専門知識がなくても、簡単にデータ保護の対策を講じることが可能です。

僕が使っているブログシステムも、自動でバックアップが取られる設定になっています。もし、誤って記事を消してしまっても、すぐに元に戻すことができるので、安心して執筆に取り組めています。

3. 規模の力と専門知識

AWSやAzureなどのクラウド事業者は、世界中から集めた優秀なエンジニアが24時間365日体制でシステムの監視・保守を行っています。 彼らは、日夜、膨大なデータセンターの安定稼働のために、システムの改善や障害対策を実施してくれています。

個人や一企業が、これほどの規模の設備と専門知識を持った人材を揃えることは、現実的に不可能です。

莫大な投資と専門的な知識を持つ彼らが、僕たちの代わりに障害対策を継続的に実施してくれている。この仕組みを、クラウドサービスという形で安価に利用できることが、クラウドが高い可用性を誇る最大の理由です。

まとめ

今回は、クラウドの大きなメリットである「可用性」について解説しました。

  • 可用性とは「システムが止まらずに稼働し続ける度合い」と。
  • クラウドは、冗長化災害に強いデータセンター、そしてプロの運用体制によって、高い可用性を実現している。
  • 安価に、オンプレミスよりも高い信頼性の仕組みを利用できることが、クラウドの大きなメリット。

今回の内容で、クラウドの信頼性について、少しでも安心してくれたら嬉しいです。

僕たちITエンジニアは、たとえ未経験から始めたとしても、これらのクラウドの特性を理解しておくことで、より信頼性の高いシステムを構築・運用できるようになります。これは、今後のキャリアを築く上で、間違いなく強みになります。

次回は、いよいよ「クラウドの構築スピード」について学んでいこうと思います! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

次の記事はこちら↓
【爆速!】クラウド導入でビジネスが加速する!構築スピードが桁違いに速い理由

それでは次会までご安全に!!

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