
こんにちは、瑠璃坊主です!
「機械系の俺がIT業界に転生してみた件」
今回も読んでいただきありがとうございます。
これまで4回の記事にわたって、「クラウドを導入するメリット」について、僕がUdemyの講義で学んだことをお伝えしてきました。 クラウドの「経済性」「柔軟性」「可用性」「構築スピード」という4つの側面から、クラウドがもたらす価値を一つずつ深掘りしてきました。僕自身も記事をまとめながら確認することで、着実に知識がついてきたと実感しています。
今回は、これまでの内容の総まとめとして、なぜクラウドがIT業界でこれほどまでに主流になったのか、その理由を改めて振り返っていきましょう。
僕も何度かIT関係の展示会に参加した際に、非常に多くの企業が参加しているのを見て、多くの企業がクラウドの知識を求めていることに気づきました。その背景には、これら4つの大きなメリットが深く関係しています。
クラウドがIT業界の常識を変えた4つのメリット
僕が働いている会社では、基本的にサーバーは現場か基幹システム等は本店のサーバー室にあり、それは自分の会社にとって大切な「資産」であり、専門の部署や担当者が厳重に管理していました。 しかし、クラウドの考え方はこのやり方とは全く違う考え方で、私の中の常識は大きく変わりました。 それでは、一つずつ振り返っていきましょう。
1. 経済性:無駄なコストを徹底的に削減!

クラウドの最も大きな魅力の一つは、やはり「経済性」です。 これまでのオンプレミスでは、システムを構築する際に、まず高額なサーバーやネットワーク機器を購入する必要がありました。これは、まるで家を建てるようなもので、最初に巨額の「初期投資」が必要だったわけです。
しかし、クラウドは違います。 「使った分だけ支払う」という仕組みなので、初期投資が不要です。これにより、新しいサービスやビジネスアイデアを、手軽に、そして低コストで始めることができるようになりました。
さらに、クラウドには「規模のメリット」という強力な武器があります。 AWS{Amazon Web Services}やAzure{Microsoftが提供するクラウドサービス}のような大手クラウド事業者は、世界中の何百万という企業や個人にサービスを提供しています。そのため、サーバーなどの設備を大量に、そして安価に調達できるんです。僕たちは、そのメリットを享受できるので、自社でサーバーを調達するよりも、はるかに安くITリソースを利用できるわけです。
これにより、資金力に乏しいスタートアップ企業でも、大企業と同じレベルのITインフラを低コストで利用できるようになったんです。これは、IT業界全体のイノベーションを加速させる大きな要因となりました。
生成AIが登場してから時代の変化がさらに加速したこの世界で、とにかく試してみれることは非常に重要な要素だと私自身も感じています。
詳細はこちら↓
【節約の鬼】クラウドがなぜ経済的なの?3つの理由を解説!
2. 柔軟性:ビジネスの成長に合わせ、ITリソースを自由自在に!
クラウドの「柔軟性」のメリットは、現代のビジネスに不可欠な「スピード感」です。 オンプレミスでは、システムの規模を大きくしたり小さくしたりするのに、多くの時間と手間がかかっていました。サーバーを増やすには、また一から機器を発注し、設置する必要があったからです。
しかし、クラウドなら、ウェブブラウザの管理画面から数クリックするだけで、ITリソースを自由に拡大・縮小できます。
例えば、ECサイト{楽天市場やAmazonのようなインターネット上で商品やサービスを販売・購入できるWebサイトの総称}で年末商戦の時期だけサーバーを増やしたり、逆に、利用者が少ない夜間にはサーバーを減らしたり。ビジネスの需要に合わせて、ITの規模を柔軟に変えられるようになりました。
これにより、IT投資の考え方も大きく変わりました。 オンプレミス{自社でサーバーやソフトウェアを用意する形態}のようにITリソースを「資産」として何年も減価償却する必要がなくなり、「経費」として、必要な時に必要な分だけ利用できるようになりました。この柔軟性のおかげで、新しいサービスを気軽に試したり、ビジネス要件の変化に素早く対応したりできるようになったのです。
お試しでサービスを使えるので、うまくいかなかった場合はすぐに撤退することも出来るのでとってもお得ですね!
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【必見】クラウドは超柔軟!ビジネスのスピードを加速させる3つの理由
3. 可用性:災害や障害に強く、システムが止まらない!

「可用性」は、システムの信頼性を示す重要な指標です。 僕がいたプラントの現場でも、装置が止まることは最大のタブーでした。もし機械が止まれば、生産がストップし、多大な損失が発生するからです。さらに復旧作業にも膨大なお金が発生しています。とにかくいい事が一つもないんです。
ITの世界も同じです。Webサービスやアプリが止まってしまえば、ユーザーは離れていき、ビジネスの信頼性は失墜します。
クラウドは、この可用性を高めるために、驚くべき仕組みを構築しています。 AWSやAzureのような大手クラウド事業者は、世界中の複数のデータセンター{大量のデータを保存、管理、処理するために使用される物理的な専用施設}を連携させることで、災害や障害が発生してもサービスを止めない冗長性の高いシステムを提供しています。
さらに、彼らは莫大な費用と人材を投じて、セキュリティや障害対応を24時間365日体制で行っています。僕たちが自社でこれをやろうとすると、とてつもないコストと労力がかかります。多くのケースで、自社で運用するよりも、クラウド事業者に任せた方が、高い信頼性を確保できるのです。
これにより、僕たちは安心して、システムの安定稼働をクラウドに任せることができるようになりました。
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【止まるんじゃねぇぞ】クラウドが誇る「可用性」って何?IT初心者必見の障害対策の話
4. 構築スピード:アイデアをすぐに形にできる!

最後のメリットは、現代のビジネスにおいて最も重要な武器の一つである「構築スピード」です。
オンプレミスでシステムを構築しようとすると、サーバーの調達や設置だけで数ヶ月かかることも珍しくありません。 しかし、クラウドでは、物理的な作業が不要です。ウェブブラウザの操作だけで、数分でサーバーを起動できます。
僕自身、Udemyの講義で、Azureの画面からサーバーを立ち上げた時には、あまりの速さに衝撃を受けました。
この驚異的なスピードのおかげで、私たちは、「アイデアを思いついたら、すぐに試してみる」というアクションができるようになりました。もし、うまくいかなくても、すぐにやめて、また別のアイデアを試すことができます。
また、ハードウェアの故障対応はすべてクラウド事業者が行ってくれるため、僕たちITエンジニアは、本当にやりたいこと、つまり「サービスの開発」や「新しい機能の創出」に集中できるんです。
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このセクションの終わりに
これまで学んできたように、クラウドは単なる技術ではなく、ビジネスのあり方そのものを変える力を持っています。
- 無駄な投資をなくし、
- スピーディーなサービス展開を可能にし、
- 安定したサービスを提供できる。
これらのメリットを理解することは、これからIT業界で働く上で、きっと大きな武器になるはずです。なぜなら、これらのメリットを活かして、企業は成長しているからです。
次のセクションでは、さらに具体的な「クラウドで利用できるサービス」について見ていきます。いよいよ、AWS、Azure、GCPといった、実際のクラウドサービスの話が出てくるので、ぜひ楽しみにしていてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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